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隠し部屋
コラム2
今日のお題「支離滅裂」
今日は支離滅裂について考えてみましょう。
元来、支離滅裂という言葉は「自利滅劣」と書き、天変地異に用いられた言葉でした。
災害など、自然現象が起こったとき、人々は「支離滅裂」という言葉を多用し、コミュニケーションの向上を図ったのです。
しかし時とともにその意味合いは薄れ、漢字も変更されました。
「自利滅劣」は「支離滅裂」となり、現在では「母親が危篤状態」という意味になったのです。
今日は時代をさかのぼって、この「自利滅劣」についてもう一度考えてみましょう。
家の前で空を見つめる初老の男が二人・・・。
農民A「あぁ・・・今日は空が暗いのぅ・・・」
農民B「六介(仮)さんや・・・今夜は暴風雨に気をつけなされ」
農民A「作物がとんととれんというのに・・・自利滅劣かのう・・・」
農民B「シャラップ!!その言葉は禁句でございますぞ!!」
農民A「はぁぁっ!?しまったぁぁっ!?」
農民B「役人に知れたらとんでもないことになりますぞ・・・」
農民A「あぁぁ・・・どないしよぅ・・・」
農民B「いまさらどうにもなりませぬ・・・覚悟を決めなされ・・・」
農民A「甚六(仮)!甚六(仮)さんは味方じゃろぅ!?なぁ、そうじゃよな!!」
農民B「・・・・・・・」
農民A「な・・なんじゃ・・・どうしたんじゃ・・・幼馴染じゃろう・・?なんとか言ってくれんか・・・甚六(仮)さん・・・」
農民B「・・・すまんが・・・ワシとて家族は捨てられん・・・」
農民A「お、おしずか!?おしずが大事か?!」
農民B「・・・女房じゃからのぅ・・・・すまぬ・・・」
農民A「・・お、お、おしずのやつ、浮気しとったぞ!ほ、ほれ、村役場の若い衆と!これでも大事か?!」
農民B「おしずがっ!?まさか、そんなバカなっ!!」
農民A「う、嘘なもんか!この前の満月の晩、帰りが遅かったじゃろ!」
農民B「そ、そういえばそうじゃ・・・。まさかあいつが・・・」
農民A「どうするんじゃ!?これでもまだおしずが大事か!?」
農民B「しかし・・・それが事実だとしてどうしてお前さんが知っとるんじゃ・・?」
農民A「え・・あ、いや・・・き、聞いたんじゃよ。か、風の噂での」
農民B「どうも・・・焦ってるように見受けられるのう・・・」
農民A「え!?いや、そんなこと無いぞ!そんなこと無いったら!」
農民B「おぬし・・・もしや自分のために嘘ついたんじゃ・・・」
農民A「ち、違う違う!そんなんじゃ無いよ!違うったら!」
農民B「じゃあ聞くが・・・なんでそんなに焦っとるんじゃ?」
農民A「な、なんじゃ!今度はワシをうそつき呼ばわりか!?」
農民B「じゃあ真偽のほどを確かめようかのぅ・・・役場まで行こうかえ?」
農民A「ぬくく・・・」
農民B「どうしたんじゃぁ?なぁにか行けない理由でもあるんかいのぅ?」
農民A「・・・甚六(仮)さん・・・アンタ鬼か・・・」
農民B「ほっほっほ。そんなことはないぞよぅ。愉快愉快・・まさに自利滅劣よのぅ」
農民A「甚六(仮)さん・・・今なんと申した?」
農民B「まさに自利滅劣 と言ったのじゃよ ほっほっほ」
農民B「しまったぁぁぁッ!!!!」
おしまい
−選択肢−