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隠し部屋
コラム４
今日のお題「作文」
今日は作文について考えてみましょう。
皆さんも小学校のとき、一度は書いたことがあると思います。
今読み返すとちょっと笑ってしまいますが、良い思い出になりますよね。
そんな作文をアナタはとっても大事にしてるはず。
そこで今日は懐かしさを感じてもらいたくて、ある少年の作文を用意しました。
読んでみてください。懐かしさがこみ上げてきますよ。
「僕は大木になりたい」 ４年３組 坂田ノボル
僕は大木になりたい。大きくて、強い大木になりたい。
大木になって、世界を見下ろし、優雅に暮らしたい。
いつでも誰かが尋ねてくれるし、寂しくないから。
でも、そんな大木もいずれは死んでしまう。
いくら長生きするといっても、いずれは死んでしまう。
僕は大根が嫌いだ。あの苦さが特に嫌いだ。
ああやって苦いものばかり食していると、白目をむき、泡を吹いて死んでしまうような気がする。
僕はお父さんとお母さんが好きだ。
いつでも小鳥のような声で歌っているし、時には金切り声をあげる。
お母さんは夜、街に出て男を誘う。
お父さんは背中に絵を書いている。とてもカラフルでかっこいい絵だ。
でも、それでも僕は大木になりたい。大きくて強い大木に・・・。
たとえば尾崎豊がそうだった。
たとえばにしきのあきらがそうだった。
たとえばなすびがそうだった。
いつでも、いつまでも忘れない。
僕は大木になりたい。
直前にキャンセルされることをドタキャンと言うけど、僕はそうは思わない。
だって僕は大木だから。いつでも大きな大木だから・・・。
おわり
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